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多重債務者が陥る・整理屋・ヤミ金融

多重債務とは、複数の金融会社から融資を受け、自分の収入や資産では返済ができない状態にあることを言います。

 

こういった状態に陥ってしまった人のことを多重債務者と呼びます。多重債務者は、少なくても全国で150万人以上いると言われています。

 

多重債務に陥るきっかけは、生活のため、病気や事故などによる急な出費、原因は計画性のないカード利用などいろいろあります。

 

しかし、ある団体の調査によると、多重債務に陥った原因の第1位は「生活費」となっているそうです。

 

さらに「失業」が第5位。先の見えない経済情勢による企業倒産や賃金カットなどが原因 で、多重債務に陥る人が多いというわけです。

 

そして、大きな社会問題になっているのは、こうした多重債務者を狙ったヤミ金融です。

 

よく知られているのが「整理屋」と呼ばれる手口。「複数の借金を一本化します」あるいは「おまとめローン」といううたい文句で多重債務者を集め、弁護士を紹介したりするわけですが、この弁護士がまたヤミ金融と提携しているのです。

 

さらに「紹介屋」という手口は、金融会社をよそおって高額な手数料を騙し取る方法もあります。いずれの手口も、多重 債務者の悩みと弱みにつけこんだ悪質なやり方で、もちろん違法です。

 

多重債務に陥っていると冷静な判断ができない場合が多く、そのためカンタンにヤミ金融 のターゲットになってしまうのです。

 

では、もし多重債務に陥った場合、どういう法的手続きがあるのでしょうか。

 

任意整理、特定調停、個人再生手続き、自己破産などが一般的ですが、いずれもそれですべてカンタンに解決するというわけではありません。

 

また、法的手続き をとった後でも、同じあやまちを繰り返し再び多重債務に陥る人も少なくありません。

 

大切なのは、あたりまえですが、多重債務者にならないこと。カードなどの乱用によっていつのまにか借金が膨らんだ人は、金銭感覚が麻痺している場合がほとんどです。まずは、正しい金銭感覚を身に付けましょう。

 

借入金は他人のお金であって自分のお金ではなく、必ず返済しなければならないという自覚を持つことが、もっと大切なことです。

 

債務の一覧表を作る

 

自分がいくら借りているのか、毎月の返済金額はいくらなのかを把握する。

 

生活を立て直す

 

カンタンな家計簿をつけて、自分の生活を省みる。

 

専門家に相談する

 

一人で悩まず、手遅れになる前に弁護士や司法書士に相談する。

 

消費者金融の利用者の約70%が、年収500万円以下というデータがあります。生活費として、病気やケガの治療費として、また冠婚葬祭や急な出費に、手軽に借りられるキャッシングは生活を助けてくれます。しかし、それはあくまでも計画的に利用してのことなのです。

 

多重債務者は、自分自身をコントロールできなくなった人がなりやすいですから、他人とよく相談して、人の力を借りて立ち直らなければいけないと思います。

 

多重債務者と「おまとめローン」や「悪徳金融」の落とし穴

 

2008年に大変な事件が起こりました。それは、信用情報機関のデータが消費者金融の営業活動に悪用されていたというものです。

 

以前もお伝えしていますが、信用情報機関とは、キャッシング利用者の情報が登録されている外部の機関です。審査の際にはここに、申込者の個人情報のほか、借入情報や事故情報を問い合わせます。

 

そして、無理な借り入れをしていないか、多重債務に陥っていないか、きちんと返済できているか、などを確認します。

 

つまり、信用情報機関のデータは「借りすぎ防止」「多重債務防止」のために活用されるもので、営業目的で使うことは法律で禁じられています。ただし、罰則が設 けられていないのも事実なのです。

 

したがってこの情報を悪用する金融業者が存在しているのです。

 

ある多重債務者・吉田さん(仮名)のもとには、1日に何回も、いろいろな消費者金融から電話がかかってくるそうです。

 

信用情報機関のデータで、吉田さん(仮名)の借入情報を入手した企業ばかりです。そして電話口でこう言います。「自宅を担保に、当社でおまとめローンを組みませんか?金利も下げますよ」

 

実は吉田さん(仮名)、これまでに自宅を担保にしたおまとめローンを繰り返し、そのつど借入金額が大きくなり、とうとう多重債務者となってしまったのです。

 

このように書くと、まるで吉田さん(仮名)に浪費癖があるように思われるかもしれません。けれど、吉田さん(仮名)はギャンブルや浪費とは無縁のつつましい暮らしをしてきたのです。それではなぜ、こんなことになってしまったのでしょう?

 

始まりは、友人に頼まれて消費者金融で50万円を借りたことでした。友人はその50万円とともにすぐに行方知れずになり、吉田さん(仮名)が肩代わりすることに‥‥。そして数年がたち、借入額は600万円にもなったといいます。

 

「おまとめローン」と呼ばれる不動産担保ローンは、多重債務者を対象に、金利を下げて一本化する方法として広がっています。

 

しかし、借入額を担保価値の上限ぎりぎりまで増やすので、毎月の返済が困難になり、最終的に自宅や土地を失う人が少なくないそうです。

 

「おまとめローンを組みませんか?金利も下げますよ」こう言われたら、あなたならどうしますか?

 

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